DRBDとは

DRBD(Distributed Replicated Block Device)は、ネットワークを通じてハードディスク(ブロックデバイス)をリアルタイムに複製(同時複製)するソフトウェアです。大切なデータを失わないためのバックアップや、サービスの冗長化に役立つソフトウェアとして広く使用されています。DRBDはオープンソースで開発が勧められているため、この素晴らしい機能を無料で体験することができます。

 

プロダクト詳細

項目 内容
概要 ソフトウェア名称 DRBD heartbeat pacemaker
ソフトウェア分類 ストレージ管理 クラスタ管理システム クラスタ管理システム
特徴 最大4台のコンピュータにデータを同時に書き込むレプリケーションソフトウェア。ブロックデバイスレベルで動作するため、データベース、メール、ファイルサーバなどデータを問わず利用でき、最大1ペタバイトまでのストレージを冗長化できる。
HeartbeatおよびPacemakerと組み合わせることにより、単一障害点(Single Point of Failure)を持たない理想的なシェアーどナッシング・クラスタを構築する基盤として活用できる。
また、通常のバックアップ手法では時間がかかりすぎる大容量のバックアップや災害対策のためのリモートバックアップにも活用できる。
HeartbeatとPacemakerを組み合わせることにより、2ノードアクティブ・スタンバイ・クラスタ、複数ノードのn:1クラスタなど、可用性を高めるクラスタシステムが構築できる。
共有ディスク方式もサポートするが、とくにDRBDと組み合わせることによって、単一障害点(SPOF)を持たない理想的なシェアードナッシング・クラスタシステムを構築でき、高価な共有ディスク装置が不要になることによるシステムコストの引き下げにも大きく寄与する。
詳細 システム要件 ハードウェア CPU x86系 x86系 x86系
メモリ 512MB以上 512MB以上 512MB以上
仮想メモリ 512MB以上 512MB以上 512MB以上
ディスク領域 6GB以上 6GB以上 6GB以上
ネットワーク ギガビット以上のNIC×2以上 ギガビット以上のNIC×3以上 ギガビット以上の
NIC×3以上
ソフトウェア OS Red Hat Enterprise Linux 5、6(32、64ビット)
CentOS 5(32、64ビット)
SUSE Linux Enterprise Server 10、11(32、64ビット)
Debian GNU/Linux5、6(32、64ビット)
Ubuntu Server Edition10.04 LTS (32、64ビット)
Red Hat Enterprise Linux 5、6(32、64ビット)
CentOS 5(32、64ビット)
SUSE Linux Enterprise Server 10、11(32、64ビット)
Debian GNU/Linux5、6(32、64ビット)
Ubuntu Server Edition10.04 LTS (32、64ビット)
Red Hat Enterprise Linux 5、6(32、64ビット)
CentOS 5(32、64ビット)
SUSE Linux Enterprise Server 10、11(32、64ビット)
Debian GNU/Linux5、6(32、64ビット)
Ubuntu Server Edition10.04 LTS (32、64ビット)
対応言語 任意 任意 任意
ライセンス形態 GPLv2 GPLv2/LGPLv2.1 GPLv2+ (一部GPLv2+BSD)
所有者・所有団体 DRBD Community Linux-HA Community Pacemaker Community
連携可能ソフトウェア DRBD Proxy (リモートレプリケーション実施時)
Heartbeat、Pacemaker (HAクラスタ構築時)
Pacemaker (必須)
DRBD (推奨)
DRBD Proxy (リモートレプリケーション実施時)
Heartbeat (必須)
DRBD (推奨)
DRBD Proxy (リモートレプリケーション実施時)
実績 導入数(販売数) 20万セット(推定値) 公式統計なし 公式統計なし
主な導入企業 岐阜女子大学、シチズン時計、ドイツ外務省、Oracle、IBM他多数 岐阜女子大学、シチズン時計、ドイツ外務省他多数 岐阜女子大学、シチズン時計、ドイツ外務省他多数
コミュニティ URL http://www.drbd.org/ http://www.linux-ha.org/ http://www.clusterlabs.org/