Q&A

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DRBDとはどんなソフトですか?
あるコンピュータのハードディスクに書き込んだデータを、他の1~3台のコンピュータのハードディスクにリアルタイムにコピー(レプリケート)するソフトウェアです。
誰が作っているのですか?
オーストリアのLINBIT社が開発、サポートしています。
誰でも使えるのですか?
GPL (General Public License)にもとづいて配布されているオープンソース・ソフトウェアなので、誰でも無償で利用できます。
DRBDを使うと何が嬉しいのですか?
大きく分けて、次の2タイプの用途があります。これらを同時に組み合わせることもできます。
• 2台のサーバの間でデータをDRBDでレプリケートしておきます。ふだんはどちらか1台がサービスを提供します。このサーバが故障などでダウンしても、もう1台のサーバにもデータが書き込まれているので、短時間でサービスを切り替えられます。このようなサーバの構成を、HAクラスタと呼びます(HAはハイアベイラビリティの略語)。ダウンしたときの切り替えを自動化することもできます。
• 同一のデータがつねに複数のコンピュータに書き込まれるということは、つねにリアルタイムのバックアップが作られるということです。このことをうまく活用すると、数百ギガバイト以上の大容量のデータも効率的にバックアップできます。カスタマイズすることによって、別のディスク領域やテープにバックアップすることも可能です。
どのような実績がありますか。
DRBDは20万セット以上(LINBIT社推定値)の実績があります。おもな用途は、データベース(MySQL、PostgreSQL、Oracleなど)、ファイルサーバ、メールサーバなどのダウンタイムを短縮するためのHAクラスタです。最近は、仮想化システムのHAクラスタ化、数テラバイト以上の大容量iSCSIストレージサーバとしての活用なども始まっています。また、DRBD Proxy というオプション製品(有償)を使うと、インターネット回線やIP VPNを間にはさんで、遠距離でデータをレプリケーションできます。災害やテロに備えて、重要なデータを別事業所やデータセンターにリアルタイムでバックアップしておく、災害対策としての活用も始まっています。
コストは抑えられますか。
DRBD自体のライセンス料は不要です。加えて、従来のHA クラスタでは必要であった、高価な外部ストレージ(ファイバチャネルやiSCSI SANストレージなど)が不要になります。これらを組み合わせると、商用製品を使ったときの数分の1程度のコストでHA クラスタやバックアップシステムを実現できます。
本当にデータは間違いなくコピーされますか。
DRBDは約10年の歴史を持ち、全世界で数十万セット使われています。このような実績に裏付けられた十分な信頼性を持っています。さらに、実際にレプリケートされたデータに間違いがないか定期的にチェックできる機能も持っているので、安心して使っていただけます。
どのようなサポートが受けられますか。
大切なデータを預けるソフトウェアですから、採用にあたっては実績と並んでサポートも重視すべきです。開発元のLINBIT社は、DRBDユーザコミュニティ向けのベストエフォート・サポートだけでなく、ビジネスユーザのための商用サポート(有償)を提供しています。日本では、株式会社サードウェアがLINBITの正規パートナーとして、商用サポートを日本語で提供しています。また、サードウェアは自らのクラスタ構築経験にもとづいて、ユーザトレーニング、クラスタの構築サービス、設計その他のコンサルティングサービスなど、ユーザニーズにもとづいてチョイスできるサポートメニューを用意しています。